リビング椅子の座面の修理です

リビング椅子4脚をお預かりしました。今回は本革を使った椅子でした。4脚の中から傷みの激しい一脚をご覧いただきます。

表面の革にヒビのように沢山の傷みをご欄いただけます。しかし、座面は切れておらず、厚さも十分に保っています。
お客様は張り替えも考えられていたようですが、本革から本革への張り替えはコストが高くなります。合成皮革への張り替えでコスト削減する方法はありますが、この程度の傷みならばワールドリペアの塗料で十分に補修できます。

一番傷みのひどい場所をピックアップ撮影しました。一般的な家具の修理店なら張り替えを薦められる状態です。

下処理をしっかりして塗装していきます。下塗り塗装前に、ヒビの深い場所には柔軟なパテで今よりも開かないような処理をしてあります。

仕上がり全体はこのような感じです。座面は長く使っていると表面がテカテカになってしまいます。施工前の写真と比較いただければお判りいただけます。今回は、背もたれ部の色や光沢に合わせて塗装しました。

全体の仕上がりはこのようになりました。背もたれ部と座面の色が異なるように見えますが、こちらは写真撮影時の光のイタズラです。
なぜなら、塗装色は背面部に合わせて作成したからです。座面を塗装する前に調色した塗料を使って、背もたれ部の一部の擦れ補修と行っており、塗装後の違和感が出ていない事を確認した後に座面の本塗装を行っているからです。背もたれ部の革をピックアップしても、違和感のある場所は全く見つからないはずです。
お客様にも「綺麗になって!」と喜んでいただけました。

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