ソファ肘掛け部の本革張り替え

家具はお持ちいただくのが困難なので、出張見積りを行っています。
今回はソファの見積りで伺い、修理をご依頼いただいたソファの肘掛け部のみをお預かりしました。

ご依頼いただいた理由はこちらです。表面の革が切れているのがご覧いただけます。もう一方の肘掛け部はまだ切れていませんでしたが、穴の開きそうなところが数か所ありましたので、同時に交換することになりました。

裏にも本革が使われており、縫製により肘掛け部を包むように作られていました。

施工前に裏側から全体を撮影したものです。穴が6ヶ所ありますが、左右2ヶ所がネジの止め穴でした。革の止め方はタッカー(ホチキスの大型のような物)で止められています。

縫製を行い、革をタッカーで止めました。シワは裏側に集中させるように止める必要があります。

表側はこのように仕上がりました。
革は元々の革目に近い物を購入して使用しています。肘掛け部とはいえ、ソファの革は大きいので、多くの場合半切以上の大きさが必要です。

肘掛け部を取り付け前のソファです。

裏側はネジ止めでした。このような止め方であれば今回のように、傷んだ部分だけをお預かりすることが可能です。

2カ所のネジ止めをして完了です。

完了後はこのような感じです。肘掛け部は少し赤みが強かったようです。本体もお預かりすればもう少し色合わせは出来るのですが、今回は傷んだ部分だけのお預かりだったため、お客様にもご理解いただいています。
これで暫くは問題なくお使いいただけそうです。

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