リビング椅子の背もたれと座面の張り替え

リビング椅子の張り替えをご依頼いただきました。今回は座面と背もたれ部の両方の張り替えでした。トータル4脚のご依頼でしたが、ご利用になられている椅子でしたので2脚ごとの施工に分けることで全ての張り替えを行いました。

座面は合成皮革で、椅子の前部が明らかに傷んでいるのがご覧いただけます。こちらは経年劣化です。座面の傷みを修正することは可能ですが、張り替えの方が安く仕上がりますので、今回は張り替え施工をおススメしました。。

4脚の内、こちらは比較的傷みの少ない背もたれ部でしたが、4脚全てを交換することで、全体的に違和感を無くすことが出来ますので、全ての背もたれ部も張り替えさせていただいています。

座面と違って、背もたれ部は多くの部品で組み立てられています。今回の背もたれ部を分解した状態です。7枚のカットされた合成皮革で構成されているのがご覧いただけます。
これらの部品に合わせて、新しい合成皮革をカットして縫製することで、ようやく背もたれ部が完了します。

完成した背もたれ部がこちらの画像です。オリジナルと同じ縫製工程を行ってくみ上げています。

座面を張り替えた状態がこちらです。こちらは縫製は必要ありませんので、価格は背もたれ部の張り替えよりも安くなります。
お客様のご要望は、座面のみの張り替えの方が圧倒的に多いのですが、合成皮革も製造年月が経つと同じ色の物が製造完了になる場合も多く、全面張り替えの方が違和感は少なくなります。今回は合成皮革の全面リニューアルですので、オリジナルの部分は木製部がほとんどです。

張り替えたリビング椅子の全体がこちらです。お客様は椅子の買い替えも考えられたようでしたが、現在ご使用中の椅子は全体の幅が広く、座り心地が良かったとの事で張り替えをご選択されたようです。
買い替えをされた方が価格は安かったとのお話もされていましたが、ご選択になったのは座り心地でした。弊社はお見積りしても当日に持ち帰ることはほとんどありません。張り替えが必ずしも安い場合ばかりでは無いからです。お見積り後に、買い替えした場合はどのような物が購入できるのかをお調べになった後にご発注いただくことも多くあります。弊社としても、その方がお客様のお気持ちが判りますので、お見積りの段階でもお話させていただいています。