長椅子の座面張り替え

お医者さんの待合室で良く見かける長椅子の座面交換をご依頼いただきました。
座面が傷んでいるのは4脚中3脚でした。3脚全てを同時にお預かりすると、待合室に残るのは1脚のみになってしまいます。そのため、一週間に一脚づつをお預かりすることにしました。

施工前の座面の傷みは、座面にパッチを貼り付けることで修理してありました。
座面の張り替えは背もたれや座面下の部分は交換しません。

しかしながら、座面の交換はかなり分解しないと交換できません。まずは底面の布地(不織布もよく使われています)を外します。

今回は底面だけでなく、背面の布地を取り外さないと座面の交換ができませんでした。
さらに側面と座面は縫製してあるタイプでしたので、3分の2を分解する必要がありました。

座面を張り替え完了したものです。
使用している素材はオリジナル同様の合成皮革です。色は時代によって多少は変化してきますので、現在販売されている物から最も近い色を採用しています。座面の色が若干濃く見えるのは、交換していないところが紫外線によって元々の色が褪せているからです。長く使用していくと、新しく張り替えた座面も色褪せてきますので、今選べる色で一番良い色を選択しました。