2020-08-14 / 最終更新日時 : 2021-07-08 knishikawa こんな補修も 新品のCOACH手提げバックのリメイク依頼です お持ち込みいただいたCOACHの手提げバック。未使用の新品を「使いやすくリメイクして欲しい。」というご依頼です。 背面も全く傷みはありません。 ご依頼の内容は「手提げはしないので、以前使っていたショルダーバックのベルトを使ってショルダーにして欲しい。」ということでした。 手提げベルトは使わないということでしたので、左右の吊り下げ部に作り変えました。上部のショルダーベルトは取り外しできるようにして欲しい。ということでしたので、ベルトの加工も行っています。「ショルダーベルトの色はどうしますか?」と伺ったところ「色はそのままで良い。」との事でした。ベルト加工は補修時間がかなり掛かるために、その選択はお客様とのお話し合いで決めています。 もう一方の吊り下げ部もエッジギリギリで縫いを入れています。こちらはミシン加工では穴位置がズレる可能性があるため完全に手縫いで仕上げています。こういった方法は弊社のこだわりなのかもしれません。チャックのスライダーと新しく追加した金具の色もある程度似通ったものを使用しました。 手提げベルトはカットしていますので、そのエッジには調色したエッジ塗料を使って塗装していますので違和感はありません。吊り下げ部を止めている糸は全く同じ色ではありませんが、ほとんど違和感はありません。ショルダーベルトも元々の金具は使っていませんので、カットしてエッジ塗装と新しい金具取り付けをするために縫製を行っています。右上に見える加工していない部分とも違和感なく仕上がりました。 リメイク加工後の全体です。お客様にお渡しする時に、「よく、ここまでキレイに(ベルト吊り下げ部)、端に合わせて縫えたわね。」と言っていただきました。お話を聞いていると、縫物は以前よりされているようで、今回のリメイクを大変喜んでいただきました。今回、ミシンを使わずに手縫いで行った点も、十分にご理解いただけました。ミシンを使った方が良いところ、手の縫製が良いところ。弊社では場所によって使い分けています。弊社はオリジナルを大切にしながら、リメイクのご提案をいたします。リメイクを行うことで、以前の形が全くわからなくするのも醍醐味だと思いますが、オリジナルを大切にする方法も選択の一つと考えています。 Follow me!