2021-06-06 / 最終更新日時 : 2021-06-15 knishikawa こんな補修も 本革ベルトの縫製修理です お持ちいただいた本革ベルトです。金具とベルトが取り付けられていない状態です。ベルトだけを購入されてお持ちのバックルを取り付けて欲しいというご依頼です。 金具を元々の状態に戻すには、3ヶ所の縫製が必要です。ベルトには元々の穴が開いており、そこに糸を通す修理ですが、ミシンでは行えない場所なので手縫製で行います。 まずは跳ね返りが強いバックル側から縫製を行っていきます。手縫製のため、針2本を使って、一目一目縫製していきます。跳ね返りを抑えるために、バックルに近い箇所は8番糸を使いました。手縫製の締め付けには少し細い方が適度に締め付けられます。 3ヶ所の縫製を終えた状態です。バックル近くを8番糸で締め付けたため、革の跳ね返りが抑えられたため右側2本の縫製はお客様と決めた1番糸を使っています。 3ヶ所の縫製が見える状態です。糸の太さが違っている場所との違和感は無いと思います。8番糸で縫製した部分は、手前と奥のエッジ部の回す回数を多くするためです。それにより跳ね返りを抑えています。 お客様には締め付けの関係をご説明し、異なる糸番を使っている事をご理解いただきました。仕上がりも気に入っていただけました。手縫いが好きな方であれば、8番糸と1番糸があれば出来ると思います。一目一目、適度な締め付けを均等に行うことに注意していただくことがポイントです。ただ、頻繁に使う糸なら問題ないのですが、糸が残ってしまうのならば弊社のようなリペア店を利用されるのも良いと思います。 Follow me!