革ジャン全体の色補修

革ジャンをお持ちいただきました。「キズが全体にあるので、それをなくして欲しい。」ということでした。

しかしながら「擦れてくっきりと出ているラインは残して欲しい。」ということでした。背面も「キズ」「擦れライン」がたくさん見られます。

どこまでが「残しても良い擦れライン」で「どのキズが無くしたいキズ」なのか?
お客様とお話させていただきながら、イメージを膨らませていきます。

光沢は抑え気味にして、色は焦げ茶にしています。最初に作った塗装色はかなり赤が強かったので、少し黒を加えて調色しました。

キズは消えていると思いますが、残した「擦れライン」がどの程度お客様のイメージに合致しているか大変気になるところです。

しかし、お客様の仕事が忙しいということで、代理の方に取りに来ていただいてお持ち帰りいただきました。残念ながら「擦れライン」についてご満足いただけたのかどうかは判りませんでした。
それでも「何か気になる事がありましたらお電話ください。」と代理の方にお伝えしてお電話が無かったので気に入っていただけたのではないかと思っています。

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