2024-03-20 / 最終更新日時 : 2024-04-09 knishikawa ブランド財布 CHANEL財布のエッジ(コパ)補修 シャネルの長財布をお持ちいただきました。 正面も背面も表面の革に大きな傷みはありません。しかし、周囲のエッジ(コパ)は色が無くなっている部分が散見されました。 シャネルブランドマーク下のエッジ(コパ)部も擦れによって色が無くなってグレーのラインになっているのがご覧いただけます。 エッジ(コパ)部をピックアップ撮影すると全体のエッジ(コパ)に色が無くなっているのをご覧いただけます。また、角の部分は表面のブラック色が無くなりグレー色になり、さらに革が無くなってホワイト色になっているのがお判りいただけると思います。 反対側も同様に表面のブラック色が擦れで無くなり、さらにグレー色が無くなってホワイト色が出ているのがご覧いただけます。 施工後はこのような状態になりました。(フラッシュの反射で白く見えるのが非常に残念!)エッジ(コパ)部にブラックのラインが蘇っています。 同様に、施工前と施工後を比較いただける画像を掲載させていただきます。革が擦り切れて無くなっていたエッジ(コパ)部は単に色を入れているわけではありません。オリジナルの革の高さまでエッジ(コパ)部を持ち上げています。それには10回~20回程度の施工を繰り返し行うことで高さを戻すのです。 エッジ(コパ)部の高さを戻すという事は、再度擦れが発生してもブラックの厚みが守ってくれるという事です。もちろん、使用しているのは塗料ですので擦れは今後も起きることになります。しかし、高さを回復させておくと、同じ状態に傷むまでには多くの時間が必要になるという事です。 背面の画像も施工後はグレーのラインが無くなっているのがお判りいただけます。 正面からの撮影でもグレーのラインが無くなり、引き締まったブラックの表情に戻っているのがご覧いただけます。エッジ(コパ)は財布や鞄でも最も傷む箇所です。つまり、周囲を緩衝部として、全体を保護している役目を担っているのがお判りいただけます。お客様も回復したエッジ(コパ)部を気に入っていただけたようです。 Follow me!