2024-11-13 / 最終更新日時 : 2025-02-07 knishikawa ソファと家具 椅子の座面と背もたれ面の張り替え 椅子の座面(大きな方)と背もたれ面(小さな方)の張り替え21脚(42枚)のご依頼をいただきました。素材は「合成皮革」から「合成皮革」への交換です。ただし、合成皮革は耐アルコール性能に優れたタイプというご指定でした。 弊社は合成皮革も取り扱っており、その中から耐アルコール性能に優れた製品をおススメすることにしました。病院などで多く使用されている耐アルコール性能と耐摩耗性能が高く、厚さも0.6mmの耐久性に優れた製品です。 こちらはお客様とお話ししてコストダウンのために無くすことにした廻り縁です。画像は背もたれ面の裏側です。2段になっているのがご覧いただけます。 座面も2段になっているのがご覧いただけます。ただ、廻り縁を無くしても強度の面では全く問題ありません。 こちらが廻り縁を外した背もたれ面の裏側です。廻り縁は綿ホコリのような物が入りにくくする役目をはたしていますが、取り外すしても問題なく、無くすことによるコストダウンの方が大きかったようです。 元々の合成皮革を取り外しました。場合によってはクッションのウレタンスポンジも交換依頼されることもありますが、今回はクッションの交換は無しです。 背もたれ面も同様に合成皮革を外した状態ですが、こちらはほとんど傷みがありません。 背もたれ面にご指定いただいた緑色の合成皮革を取り付けた後の裏面です。タッカー針が隙間なく打たれているのが判ります。また、背もたれ面はワンタッチで取り付け/取り外しができるタイプでしたので四隅のタッカー針は特に合成皮革の厚さが邪魔にならないように止めてあります。 座面は茶色系の合成皮革をご指定いただきました。どちらも汚れが目立ちにくい色で、人が落ち着ける色調を選ばれたのだと思います。座面は下部よりネジ止めするタイプのため、四隅は合成皮革が邪魔にならないようにタッカー針でキチッと抑えるように止めてあります。 背もたれ面の方が上部に位置しますので、明るい緑色が背もたれ面になるのは理にかなっています。 座面は濃い茶系なので大変汚れが目立ちにくくなります。今回使用した合成皮革は汚れが付着した場合も取りやすいタイプのためこの選択は良いと思います。 後半の11枚の背もたれ面張り替えが完了した時に撮影したものです。前半は10枚をすでに納品していますので、背もたれ面だけで11枚が確認できます。 座面張り替えが完了した11枚です。こちらも前半で10枚を納入させていただきましたので、トータルの張り替え枚数は背もたれ面と座面合わせて42枚になります。約一カ月の期間をいただき、前半と後半に分けて作業させていただきました。今回はまだ開院されていない時期のご発注でしたので、遅れることもなくスムーズに納品させていた丈ました。弊社ではお客様のご要望に合わせて本革での張り替えも合成皮革での張り替えも行っています。また、お客様の定休日なども十分考慮してご提案させていただきます。なお、今回は42枚という数量でしたので背もたれ面と座面の色を変えるということができましたが、数量が少ない場合は一脚当たりのコストアップになってしまいますので、一般的にはおススメしません。 Follow me! Bluesky