2024-12-22 / 最終更新日時 : 2025-02-08 knishikawa ブランドバック CHANELショルダーバックの色補修 シャネルのショルダーバックをお持ちいただきました。人気のある高級バックです。他の店で「こんな高級品はうちではできません。」と断られたそうです。当然当店にも「このバッグをきれいにできますか?」とのお問い合わせでした。 前面も後面もそうですが、擦れによって色が落ちてしまっているのが原因です。本革ですので弊社では問題なくリペア(修理)できます。 ピックアップ撮影するとエッジ(端面)が特に色がなくなっているのがお判りいただけます。しかし、革に切れや穴などの大きな傷みはありませんでした。 エッジ(端面)以外も表面の色が落ちてしまい、白くなっている部分がほぼ全ての面に見られました。全体を塗装することで全ての面の傷みをリペア(修理)することが弊社に課せられた仕事です。 内側も色が落ちている部分が多くありましたが、お客様とのお打ち合わせの結果、こちらはクリーニングでできる限りきれいにするということになりました。 クリーニングを終えたバックの内側です。色が落ちてしまったところは塗装していませんので回復するわけではありません。クリーニング液で何度も何度も内側を拭いましたが、ウェスに付いてくるのが表面の色になるまで汚れを落として終了としました。 表面やエッジ(端面)の回復状態は画像で確認いただければと思います。極限まで拡大しても傷みを探すことはできないと思います。 反対側も同様の状態になっています。エッジ(端面)はかなり擦れが激しかったため、全体塗装する以前に下処理をしています。 全体塗装後の状態です。弊社で使用している塗料は革専用塗料のため、柔軟性がありますので高級バックでも問題なく塗装することができます。擦れにも比較的強く、長く使っていただける表面の強さも兼ね備えています。 受け取りに来られたお客様も「きれいになっている。」と大変喜んでいただけました。光沢も気に入っていただけたようです。バックリペア(修理)に光沢は大変重要な要素です。あまりにも光沢が高かったり、全体に艶消しが強くなったりするとお客様の記憶のイメージとは程遠い物になってしまいます。弊社では光沢もリペア(修理)するときの重要なポイントと考えています。 Follow me! Bluesky