2022-05-12 / 最終更新日時 : 2022-06-25 knishikawa こんな補修も BALENCIAGB折り財布のホック交換 お持ちいただいた折り財布です。表面は全く傷みがありません。 背面も同様に傷みは見られません。 お持ちいただいた理由はホック部のバネの傷みです。ホックにはブランド名などは刻印されていません。 -ホックサイズを確認するとヨーロッパサイズでした。 小銭入れ部の裏はホックの金具があるのですが、オリジナルではホックを最初に取り付ける方法のため、ホック裏の止め金具は見えませんでした。しかし、すでに穴も開いており「裏に抑え金具が見えても良い。」ということで施工することになりました。 もう一つのホックも同様に押さえ金具は見えていませんでした。オリジナルと同様に金具を見えないように施工するためには、大幅に分解する必要がありましたが、お客様のご了解のもと、裏に押さえ金具が見えても良い施工方法を採用することになりました。 こちらが押さえ金具が見える修理方法で施工したものです。写真は180度異なるのですが、金具が無かったところに押さえ金具が見えているのがご覧いただけます。 金具がヨーロッパサイズのITARYホックに変わったことがご覧いただけます。 お客様には、金具が裏に見えても、金具が違和感を生じさせていない事をご確認いただき、お持ち帰りいただきました。万一、オリジナルと同様に押さえ金具が見えない施工をした場合は、➀縫製を外して②エッジ(コパ)を切る③再縫製④エッジ(コパ)の再作成⑤エッジ(コパ)の表面塗装という追加施工が発生します。その場合、少なくとも押さえ金具が見える方法の10倍以上の時間が必要になります。当然、金額も高くなります。弊社では、お客様にご選択いただけるようにキチッとご説明しています。 Follow me!