2023-08-17 / 最終更新日時 : 2023-08-30 knishikawa ブランドバック IBIZAショルダーバックの片面色補修 お電話いただいて「施工が可能か?」と問い合わせていただきました。内容は「ブランドがある面の丸いシミが気になって仕方ない。」ということでした。「革でしたら出来ます。」というご返事をしたらお送りいただきました。確かに「丸いシミ」はありますが、周囲には色の変わった線や全体の色ムラ(本革の場合は味が出てきたとも言います)も沢山ありますが、お客様にとっては「丸いシミ」がどうしても「嫌で仕方ない。」ということでした。 「丸いシミが嫌。」というのは分かったのですが、ブランド「IBIZA」はどうしますか?とのお話をしましたら「塗装しなくても良い。」ということになりました。 反対の面はどうしますか?というお話も「ブランド名が入っていない面は塗装しなくても良い。」ということになりました。お仕事をいただいた側としては、どのようにしたらお客様の要望を満たせるだろうと頭の中はグルグルと回ってしまいました。 結果的に塗装した色はこちらです。お客様とのお話の結果「赤が強く少し濃いめ。」というのはお聞きしていましたので、そのお話から調色した色です。塗装していないもう一方の面と比較して見てください。(上部画像) こちらの面は塗装していませんので、お送りいただいた状態から変化はありません。使用しているような状態に近くしたかったので、ショルダーの状態で撮影しました。 こちらが補修(リペア)した面です。色は全体に少し赤が強く色は均一になっており、お客様が気にされていた「丸いシミ」は全く無くなっています。ショルダーに近い状態での撮影ですが、如何でしょうか?施工完了のご連絡後、ご来店いただき仕上がりをご確認いただいてお持ち帰りいただきました。片面塗装で「丸いシミ」は無くなっており「少し赤が強く」「少し濃いめ」というのも実現していましたので、お客様のご要望は満たしていたようです。ただ、実際にお使いになって、お友達やご家族にどのような反響があったのか、気になる一品になりました。弊社としては、できる限り満足いただけるようにしたつもりですが、片面塗装という本当に難しい仕事になりました。 Follow me!