リビング椅子6脚の座面張り替えです

かなり使い込まれたリビング椅子です。表面の革が完全に無くなってしまった部分もあります。
しかし、木部は全くガタツキも無くしっかりした作りでした。

オリジナルの座面は本革を使用されており、九つのブロックになっていました。一つのブロックは小さな革で、それぞれを縫製してありました。

九つのブロックとしているのは、当時の流行りなのかもしれません。中心の革の四隅に押さえ加工がされていました。

しかし、どの椅子も革が切れているのは縫製部が目立っていましたので、お客様には一枚革へ変更する事をオススメしました。
縫製が無くなるためコストダウンにもなり、長く使っていただく耐久性も得られます。

お客様とご相談の結果、クッションの追加と座面素材は合成皮革の一枚革に決まりました。

一番傷みの少なかった椅子も経年劣化は免れません。さて、いよいよ施工開始です。

こちらは三脚目の椅子の完了状態です。クッションの追加もしてあるため、写真でも座面の張りが回復しているのがご覧いただけます。

合成皮革の座面でも、耐久性があり座り心地の良い素材を使用しています。合成皮革というと、同様の作りのように考えられる方もおられますが「高い合成皮革」と「安い合成皮革」は明らかに作りが違います。弊社は原価は高くなりますが、耐久性のある合成皮革を使用しています。

納品させていただくと、オリジナルの傷みがひどかったため、お客様には大変喜んでいただけました。座り心地もご確認いただき、ご満足いただけたようです。
完成写真は3脚しか掲載していませんが、出来上がりはほとんど変化が無いため、一部のみの掲載とさせていただきました。

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