2024-04-05 / 最終更新日時 : 2024-05-04 knishikawa ソファと家具 リビング椅子の座面張替え リビング椅子をお持ちいただきました。座面は本革が使われており、周囲も本革で縫製されてクッションを包むような作りになっています。 まずは座面に使われている革を外します。この状態で座面のクッションの状態などを確認して、どのように施工するかを決めて行きます。 お客様からのご要望はクッションの張りも見て欲しいという事でした。クッションは座面の下にあり、その下にはクッションを支えるのにレジャーシートと同じようなシートが使われていました。しかし白のシートはクッションを支えるには力不足です。クッションの支えはU字に曲げられた金属が支えています。 金属の座面保持は非常に強いのですが、クッションが弱ってくるとクッションが金属に食い込んでしまいクッション効果が弱くなってしまうというデメリットがあります。そのため、今回のクッション補修は金属の上にクッションベルトを全面に張ることにしました。クッションというとお客様はウレタンクッションをイメージされることが多いのですが、実はクッションには様々な方法があります。今回はウレタンクッションの傷みが少なく、金属に食い込んでいる部分を持ち上げることでクッション効果を改善する方法を採用しています。 表面の座面はお客様のご要望で「ダークブラウンの本革」を使用しています。ただ、本革の座面と周囲の本革を縫製する方法(オリジナルの作り方)から一枚革の張り替えへ変更させていただきました。それにより、縫製の工程を削除してコストダウンを図っています。一枚革の場合、クッションが弱ってくると弱った部分に革筋が出てくる場合がありますが、クッション自体を強化していますので、長くお使いいただける座面張り替えになっています。画像は一脚ですが、同じ施工を四脚行っています。お客様のご使用状況をお聞きしながら二脚づつに分割して施工しましたので、最初に完了した二脚がしっかり補修出来ていたことをご確認いただいており、残りの二脚もスムーズに納品させていただきました。最初の二脚を納品した時点で、お客様にも大変ご満足いただけました。今回は大変に良い本革を入手できましたので、それがお客様におおいにご満足いただけたポイントかもしれません。そういう意味では革屋さんに感謝感謝です。弊社が本革購入している革屋さんは全国の百貨店などに卸している老舗で、たまたまご縁があり取引させていただけた小売りはしていない信頼を置けるお店です。 Follow me!