ビス紛失のオーストリッチバッグの修理(リペア)

オーストリッチのハンドバッグをお持ちいただきました。

お持ちいただいた理由は「金具が取れかけている。」という事でした。

金具の裏面を確認するとネジが一本外れて無くなっていました。
DIYの得意な方でしたら「ホームセンターでネジを買えば良い。」と思われるかもしれませんが、小径のビスというのは最近は見つけることが難しくなっています。

右側が残っていたビスを取り外したものです。最近は真鍮ビスは本当に見かけなくなりました。まして、マイナスタイプは非常に少なくなっています。
お客様に「ネジの色とプラスネジになる事はお許しください。」とお話してご了解いただき、取り外したビスを持ってホームセンター廻りをして入手したビスが左側です。予想通りシルバーメッキのプラスネジでした。
ネジ専門店に行けばまだ入手できるかもしれませんが、今回はバッグの裏側ということもあり、こちらのビスを採用することにしました。

新しいビスで金具を取り付けた状態です。片方はオリジナルのビスを使うことも考えましたが、今回は両方のビスを新しい物に交換しました。それの方が多少は違和感を無くせると判断したためです。

外観からはネジが見えませんので、違和感はありません。
今回使用したネジは、市販されていたものをそのまま使用できましたが、長さが長い場合はグラインダーなどで先端を短くする場合もあります。
「ネジの外れだけ」と馬鹿にしてはいけません。海外製品の場合はインチネジが使われている場合もありますし、今回のように色も合わない場合もあります。昔は真鍮ネジが一般的でしたが、今はメッキネジが主流です。ネジ頭の形状やプラスネジやマイナスネジという違いもあります。どのような修理(リペア)でも常により良い方法を考えるのが弊社のスタンスです。

お客様にお渡しするときに「両方のネジを新しい物に交換しておきました。」とご説明したところ「料金は大丈夫ですか?」と言っていただきました。
小径ネジは一本の購入はできません。2本交換しても材料費はほとんど変わりませんので、違和感が無いのはどちらだろう?と考えながら施工した結果です。
取り外した真鍮製のマイナスネジはお客様にご返却させていただきました。万一、一本のネジが外れた場合も対応できるからです。もちろん、ネジが外れない事が一番良いのですが。笑

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