2025-06-19 / 最終更新日時 : 2025-09-17 knishikawa こんな補修も 本革サンダルの接着剤補修 本革のサンダルをお持ちいただきました。革紐から足裏の部分から前後のベルトまですべてが本革です。 ベルト部分は縫製されていますが、革紐はかなり剥がれが進んでいるのがお判りいただけます。 反対側は足裏に当たる部分とサンダルの台座部分の剥がれが確認できました。縫製されていませんので、再接着をして仕上げるしかありません。 革紐はお持ちいただいた状態から、単純に軽い力を力を加えていくだけで、革紐の先端までが剥がれてしまいました。 剥がれた部分は、残っている接着剤を極力取り除き、再度接着を行いました。接着剤をキチッと入れて圧着して仕上げますが、なるべく長く接着力が保てていれば良いのですが…。 接着剤を使った施工は簡単なように見えますが、オリジナルに残っている接着剤を如何にキレイに取り除くかが重要です。取り除いた状態が良くないと、新しい接着剤の接着力が弱くなってしまうからです。弊社では、接着力をより長く保てるように、オリジナルの接着剤を取り除く努力を極力行った後に新しい接着剤を使うようにしています。それぞれの革同士の接着はキチッと圧着するようにしていますが、できる限り長く使っていただきたいものです。