バッグのファスナー交換

長くお使いになっているバッグをお持ちいただきました。「使いやすいバッグなので今後も使いたい。」というお話でした。

お持ちいただいた理由はファスナー(チャック)が閉まらない。という症状でした。
ファスナー(チャック)を確認するとYKK製でしたので、似通ったファスナー(チャック)の入手が可能と考えられました。

ただ、ファスナー(チャック)の左右にはボタンホックでエンドを止める構造になっていました。ファスナー(チャック)を交換すると、こちらの施工もする必要があります。

反対側のボタンホックも確認すると同じ構造です。ファスナー(チャック)のエンドは革素材を縫製で止めて、さらにボタンホックで止めるという作りでした。

お客様とのお話合いでは「使えれば良いので、ファスナー(チャック)の形状などは気にしない。」ということでした。しかし、ポケットに使われているファスナー(チャック)も同じ形状の物が使用されていましたので、お話し合いの結果、現状に近いファスナー(チャック)へ交換することになりました。

こちらが新しく交換したファスナー(ファスナー)です。ポケットのファスナー(チャック)と比較しても違和感は無いと思います。
ただ同じYKK製といっても廃番で製造されていなかったり、色やサイズが無かったりということもあります。そのため、「無い場合は形状が異なるものになります。」ということはお話させていただきます。

ファスナー(チャック)のエンドの革も移植し、新しいボタンホックを取り付けた状態がこちらです。ボタンホックの色は「光沢ゴールド」を使用しています。こちらもお客様とのお話し合いで決めた色です。

ファスナー(ファスナー)は「同形状」「同サイズ」「同色」の物が見つかりましたが、スライダーについてはオリジナルとは少し異なる形状でした。しかし、引手にリングが付いていたり、色もオリジナルに近い物でしたので、今回のスライダーはこちらを採用しています。

ファスナー(チャック)交換が完了したバッグです。お客様もオリジナルとほとんど同じの出来上がりにご満足いただけたようです。
ファスナー(チャック)は弊社で取り扱っているのはYKK製のみです。その他のメーカー品は取り扱いしていません。また、ファスナー(チャック)は種類が非常に多いため在庫しているわけではありません。一品一品に合わせて購入しています。そのため、ファスナー(チャック)交換は最低でも2カ月(買い出しのタイミングが悪いと最低3カ月になります)はお預かりしています。
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