革ジャンの切れ補修です

右腕の一部分が大きく切れています。
何かに引っ掛けられたようです。
周辺には擦り傷などもあり、それらを考慮して施工方法を決めます。
完全に切れている状態です。
しかし、革はほぼ切れた状態が残っており、なるべく見えなくなるように施工できそうです。
施工部分だけをピックアップした画像です。
線としては、全く見えなくなるわけではありません。
施工後の状況で、こちらは中程度。もう少し線が見える場合もあれば、線が見えない場合もあります。切れて残った「革の状態」「革の厚さ」および「表面の革目」によって変化します。表面の高さに合わせ過ぎると線が光ってしまいます(光沢が出てしまうため)。凹みが多くなると線が強調されます。こちらは写真の下部を見ていただくと判るように、革目が細かい粒状のため、敢えて高さを揃える方法は採用していません。
全体写真の右腕部分(写真では左部分)には施工後の部分も写っています。
ピックアップすると見えていた施工部も、少し離れるとこんな感じです。
お電話でご注文いただき、施工後お送りしていますので、お客様とはお会いしていません。受注前には、お電話で「線は残ります。」ということはお話させていただきましたが、ご満足いただけたかどうかはわかりません。

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