2026-06-24 / 最終更新日時 : 2026-07-07 knishikawa こんな補修も 本革ジャケットの破れ補修 本革のおしゃれなジャケットをお持ちいただきました。大変多くの端革を縫製して作られていました。単なる端革では線がうまく繋がらないため、間違いなく端革をカットしながら縫製している大変労力を使ったジャケットでした。日本で購入されたそうですが、お店が無くなってしまっているため弊社にお持ちいただきました。 切れている部分は糸の周辺だけではなく、糸の無いところまで切れていました。縫製をやり直すには弊社が持ってるミシンではできそうにありません。しかし、革は全て残っていたので、裏に革を接着する方法は使えそうでしたので、お受けすることにしました。 お客様が気にされていたのはもう一カ所、袖の革切れでした。穴の開いている部分は弊社がよく行っている革入れとパテを使用すれば問題なく出来そうです。 撮影角度が異なりますので、ちょっと判りにくいかもしれませんが、穴が開いていたところの補修後です。 穴の開いていなかった少し左の部分は擦れが激しかったため、穴を塞いだ後の塗料を使って少し手塗りしておきました。こちらは擦れを全て塗装するのでは無く、ウェザリングのように一部の傷み(擦れて色が無くなった部分)は敢えて残してあります。そうしないと、変な違和感が出てしまうからです。 一番気にされていた表面革の切れ補修の状態です。糸部分で切れていた箇所は裏に入れた革に綺麗に接着することが出来ましたので、切れたところはほとんど判りません。革が切れた箇所は一本の線が残っていますが、これが今回の限界だと思います。 お客様にお渡しする時に「どこが切れていたか全く判りませんね。」と言っていただけました。大変喜んでいただけたようです。今回のような手の込んだ一品はまずは製作されたメーカーさんにご依頼されるのが良いと思います。しかし、今回のようにお店が無くなっているような場合は弊社のような店をご利用いただくのもひとつの選択です。