2025-06-29 / 最終更新日時 : 2025-09-26 knishikawa ブランドバック GANZOトートバッグの色補修 ガンゾーのトートバッグをお持ちいただきました。持ち手やバッグ本体には傷みはありませんでした。 お持ちいただいた理由はこちらの変色です。バッグに入れておられた食べ物がこぼれてしまったとの事でした。 ブランドの刻印が無い、背面を確認しましたが、同様に変色している部分が確認できました。 同様にピックアップ撮影してみました。変色範囲は表面よりも大きいようです。 底面も撮影しましたが、こちらは色がかなり濃いこげ茶色でしたので、変色は見られませんでした。上の方に側面が一部写っていますが、こちらにも変色がありました。 上の方に写っている部分を比較いただくと、側面の改善状態がお判りいただけると思います。 施工後の背面です。バッグの下側が濃く見えますが、こちらはフラッシュ撮影のために濃淡が出ているためです。 背面全体を撮影したものです。変色が無くなっているのがお判りいただけると思います。コンパクトカメラで適当に撮影していますので、全体撮影では光の量が不足しているようです。 ブランド名の刻印がある表面のピックアップ撮影ですが、光の加減でどうしても上下の濃淡が出ていますが変色が無くなっているのはお判りいただけると思います。 ブランド刻印がある面の全体撮影です。こちらも光量不足が感じられます。そろそろコンパクトカメラは考え直した方が良いかもしれませんね。 そのため、GANZOブランドの刻印部分をピックアップ撮影しました。「黄色の強い茶色」「赤の強い茶色」が確認できます。さらに濃淡で見ていただくと、革の表情には多くの色があるのが判っていただけます。ただ、持ち手は塗装しませんので、持ち手の色合いは下記の施工後の写真と比較いただければ思います。 同様に、施工後のブランド刻印部分をピックアップ撮影してみました。「GANZO」のブランド刻印が少し目立たなくなっています。刻印の場合は全体塗装するときに一気に塗装するためです。全体的には黄色が強い茶色が多くなり、赤が強い茶色は抑えられています。その理由は変色して濃くなった茶色を明るい茶色に戻すためには、明るい茶色を塗る必要があったからです。しかしながら、塗装していない持ち手と比較しても違和感は無いと思います。このように、色は非常に微妙な調整が必要なのです。お客様にお持ち帰りいただいた時も、色に関しての違和感は無かったようで、ホッと一安心でした。それなのに、同様部分の撮影で、これだけ色合いが変わってしまっているのは「そろそろカメラを新しい物に入れ替えないと……。」とつくづく感じてしまいました。