2025-10-11 / 最終更新日時 : 2025-11-03 knishikawa ブランドバック kitamuraトートバッグのクリーニング kitamuraのトートバッグをお持ちいただきました。あまり使わないでしまっておいたらカビが全体に生えてきたという事でした。 まずは弊社が使用しているクリーニング液を使って、お客様の目の前で一部をクリーニングしてみました。画像ではBeforeの文字の下当たりがクリーニングした場所です。おそらく画像でも汚れが無くなっているのがお判りになると思います。 クリーニング液で汚れが無くなる事は判りましたが、どうもカビらしくない汚れです。 弊社のクリーニングのやり方は大手のクリーニング店とは異なり、キレイなウェス(布)にクリーニング液を浸けて、丁寧に拭いていくという原始的なやり方です。 ただ、おおよそ3回程度のクリーニングを行う時間をいただいています。その理由は拭き残しがあった場合でもキチンと汚れを発見し拭くことが出来るからです。 背面も何か白いような感じです。ただ、こちらもカビのような感じはありませんでした。 ピックアップ撮影すると白っぽさがお判りいただけると思います。白いポツポツは一部見えますが、何かカビとは違いました。 背面の反対側も白っぽくなっています。カビの場合、線のようになっていたり、雪の結晶のように中心からカビが円状にポツポツとなっていることが多いのですが、そのような状態ではありません。 底面はそれほどひどくありません。しかし、全体の状態と同じ状況であることは変わりませんでした。 クリーニングをしっかりした後のバッグの底面です。なんとなくスッキリしているのがご覧いただけるのではないでしょうか。 背面のクリーニング後です。ピックアップ撮影していませんが全体にスッキリしたのがご覧いただけると思います。 背面の反対側です。カメラのフラッシュが反射して、なんとなく白っぽく写ってしまっていますが、全体に汚れが無くなったからです。 背面の全体撮影ではこのようになりました。画像では判りにくいと思いますがスッキリしているように見えませんか? Kitamuraのブランド周辺を中心に撮影してみました。ブランドマークの周囲もスッキリしたのがご覧いただけます。 反対側も撮影しました。白っぽさが無くなっているのがお判りになると思います。ここまでに3回のクリーニングを行っていますが、基本的には1回目で全体の状態は回復しているようにしています。3回クリーニングするのは手作業でクリーニングしているからです。丁寧に行ってもどうしても汚れが残っていたり、カビの場合は再度生えてきたりするからです。 お客様にも「これでまた使えるわね。」と大変喜んでいただけました。お客様とのお話の中で「革クリームで拭いていたんだけどねー。」というお話が出てきました。「それです。それが原因だと思います。」とすかさず私が言いました。カビではない理由が判った瞬間でした。革クリームは塗りすぎるとそれが固まって白くなることがあります。今回はまさにそれが原因だったのです。「もし革クリームを使う場合は、少しのクリームを伸ばして伸ばして、もう伸ばせないという塗り方にしてください。」とお話ししました。そして「使ってあげることが一番良いので、ぜひとも使ってあげてください。」ともお話しを続けました。お客様もご理解いただいたようでした。