縫製した反対側はこのような状態です。(表側です)
元々、糸が入っていたラインに合わせて縫製していますので、ほとんど違和感は無いと思います。
縫製後は糸がダブルになっていますので、どこを縫製したかは写真でも確認していただけます。
腕時計を受け取りに来られたお客様から、
「この時計を腕にはめるのは久しぶりなんですよ。ありがとうございました。」
と言っていただきました。ご満足いただけたようです。
修理内容はそれほど難しい内容ではありません。しかし、違和感を出さないための糸の選定や、購入のための買い出しなど、コストは見えないところに掛かっています。鞄などの革製品に使われている糸は、太さだけでも0番1番5番8番20番30番程度が使われています。色も多く、弊社で全種類を在庫しているわけではありません。
修理に合わせて、一品一品を選定して購入する事で、仕上がりは良くなります。その分見えない時間も使っているため、完了する時間が遅くなる場合があります。この点は今後改善するポイントです。