2021-11-28 / 最終更新日時 : 2022-02-03 knishikawa ソファと家具 ソファ座面の補修です ソファ補修のお話をいただきました。しかし、ソファは2階にあり、搬出が大変な状況でした。お客様もその点をご理解されており「座面が外せるので、それだけでも補修して欲しい。」という事でした。 座面は擦れが進んでいますが、革に大きな傷みは無く、座面2枚だけの補修を依頼いただきました。 前面の、足の膝裏が当たる部分もかなり擦れており、補修は座面全体になるのが見ていただけます。 座面の色をどのようにするか、お客様とお話させていただきました。元の色から、どのように変わってしまうかお判りいただけるのがこの写真です。こちらは座面の後ろ側に当たる部分で、写真手前の下側とその少し上の部分で明らかに色が変色しているのがお判りいただけます。今回、ソファの背面や肘掛け部分は擦れが残り、色も擦れている部分に近いため、その中間色にすることにしました。 同部分の補修後です。擦れと色が改善しているのがご覧いただけます。 座面の前面はこのような状態になりました。 上部から撮影した写真がこちらです。色は擦れた状態より若干明るくなっていますが、元の色より少し濃くなっています。濃いという感覚は、実は少し赤が強くなっている。逆に言うと黄色が少し少ない。という事です。色調は大変難しいもので、いつもいつも迷いながら作成していますが、最後はお客様の反応で判断するしかありません。 もう一方の座面がこちらです。色は同じ物を使っていますので、左右の座面の色は当然合っています。座面だけというのは、塗装作業は楽なのですが、合わせながらの調色ができないため、大変神経を使います。 お客様宅へ納品させていただき、撮影させていただいた写真がこちらです。背面部と肘掛け部は施工していませんので、画像を拡大いただくと擦れが見ていただけます。色は座面が綺麗になっているため、差はありますが、全体的な違和感は少なく、お客様にも喜んでいただけました。 元に在ったところに座面を据え付けると、太陽の陽の当たるところとそうでないところがあるのも見ていただけます。色は太陽が当たるところは色褪せが激しくなり、隠れている部分はピックアップ写真のように色が残っています。座面だけの補修は良く行いますが、色調をどのように合わせるかがポイントになります。 Follow me!