2023-07-29 / 最終更新日時 : 2023-08-26 knishikawa 修理実績一覧 本革ショルダーバックのカビクリーニング 本革のショルダーバックをお持ちいただきました。お客様が気になっておられたのは「カビ」でした。前面は比較的カビは見られません。 背面は、一部分に集中してカビが見られました。それでも写真にすると、それほど酷くは見えません。 角度を変えて撮影すると、明らかにカビがご覧いただけると思います。おそらく、汚れがついて、その汚れにカビが発生したと思われます。 前面も、角度を変えて撮影するとポツポツと白いカビが見えます。金具には緑青が発生しています。緑青は銅や真鍮などに発生するサビです。 バックのフタを開けるとそちらにも白カビが発生していました。パック内側もクリーニングする必要があります。 白カビは内側の方がひどい状態でした。カビは表革よりも裏革の方が残りやすいため、より丁寧にクリーニングする必要があります。 弊社は、クリーニングでバックをお預かりする場合、約一ヶ月の時間をいただいています。カビの菌が残っていると、最初のクリーニング後に再度白カビが出てくる場合があります。 フタを開けた状態でも、綺麗にカビが無くなっているのがご覧いただけます。金具に発生していた緑青も綺麗に落としていますのでスッキリしたのがご覧いただけると思います。 全体にスッキリしたのがお判りいただけますでしょうか。 背面もスッキリとしています。こちらは白カビが発生した原因と思われる汚れもキチッと落としています。 弊社で使っているクリーニング液は「汚れ落とし」と「カビ落とし」に使えるタイプです。革の艶には基本的に影響ありません。 クリーニングは、お持ちいただいた時に実際に作業して効果があるかどうかをご覧いただきます。そうするとお客様に仕上がり状態を想像いただけるからです。また、その場でクリーニングを行うことで、クリーニング液で落とせるかどうかも見ていただけます。クリーニング液で落とせない汚れやキズの場合は、塗装による補修をご案内しています。クリーニングの方が安くできますが、塗装による補修(リペア)も選択できるのが弊社の強みです。お客様にはスッキリしたバックの仕上がりにご満足いただけたようです。 Follow me!