CAMPERショルダーバッグの色補修

CAMPERのショルダーバックをお持ちいただきました。
「切れ」や「傷み」は全くありません。しかし、色褪せはお持ちいただいた時から感じられました。

反対の面も同様の状態でした。全体的に色褪せが進んでいるのは紫外線の影響が大きいかと思われます。

どのような色にしたいかは、表面の色が残っているところに合わせることが多いのですが、ファスナー付近にも元々の色はありません。

かろうじてファスナーエンドに明るいブルーが残っていましたが、、その色もやはり色褪せがありましたので、カラーサンプル帳からご希望に近い色を見つけていただき、その色に対してさらに薄い色のご希望をいただきました。

色合いを保ちながら色を薄くするといっても「白を強くする」だけでは色調は整いません。弊社は「黒」「白」「黄」「赤」「青」の5色を調色して色を作っています。

それではこの色は何色を調色して作っているでしょうか?
「青」と「白」と思われた方は全くの間違いです。少し紫っぽい色がありますので「赤」も入っています。しかしそれだけではこの色にはなりません。5色全てを使って調色しています。

色ができたとしても、光沢度合いもお客様にとっては大切な要素です。今回は半光沢よりも少し落とし気味の光沢にしています。

お客様に取りに来ていただき、まずは手に取ってご覧いただきました。「やはり少しは固くなるのね。」というお言葉をいただきました。革は使っていると全体に伸びて、使い始めた時よりは柔らかくなる傾向があります。特に今回のバックは非常に柔らかなバックでしたのでお客様も気にされていました。
それでも「色合い」「光沢」は気に入っていただけたようで、喜んでお持ち帰りいただきました。
お持ちいただいた時に、お客様のご要望はできる限りお聞きするようにしています。出来ることは極力実現するように日々精進しているのが現在の弊社でしょうか。出来ないことはなくても「多くの時間が必要な場合は高い見積もり」になりますのでお客様とのお打ち合わせは大変に重要です。それはお電話でのお打ち合わせも同じことで、現物をお送りいただいてからお電話させていただき、お見積もりをしています。

Follow me!