COCOMEISTERのコートバン財布の修理(リペア)

ココマイスターの二つ折り財布をお持ちいただきました。コートバンタイプの財布は近年ブランド力を上げてきたメーカーさんです。

新しいタイプはドンドンリリースされているようですが、お客様の欲しい新製品が出てこないので、現在の物を修理したいという事でした。

症状は折り部の縫製が切れてしまって革が開いてしまった事です。お客様に「メーカーでは修理してもらえないのですか?」とお聞きしたところ「店舗に持って行ったが修理できないと断られた。」との事でした。

メーカーは新しい物をたくさん販売したいため、キチッとした修理部門を持っている会社は少ないようです。どうやらココマイスターも同じようです。

もちろん、修理までメーカーで行えるようになると当店のような修理業者は不要になってしまいますので、ある意味ありがたいことなのかもしれません。

オリジナルに近い修理(リペア)を心掛けている当店では、同等の修理は数多く持ち込まれます。今回も表面革が無くなっていた部分もありましたので。こちらは5工程の手を掛けないと修理(リペア)できません。

一部の修理店では「縫製だけ」「コパは色を付けるだけ」という修理も多いようです。一番ひどいのは開いていた部分を接着剤で付けるだけ。というのもあります。

修理店をご利用する際は、できるだけ修理(リペア)の方法をお聞きになる事をお勧めいたします。見積金額に対して「安いのか」「高いのか」「適正なのか」を判断するのはお客様です。
当店にお持ちいただいた物も全てお受けできるわけではありません。予算が合わなかったり、簡易の修理を指向されるお客様もいらっしゃいます。

今回のお客様は「しっかり修理(リペア)して欲しい。」という事でお預かりさせていた大来ました。

今回は無くなった革の代わりを作ることが一番に挙げられます。その次に縫製。コパの再生。と書くと「なんだ3工程じゃないか。」と思われる方もあるかもしれません。しかし無くなった革を作るには2工程およびコパにも2工程が最低必要になりますし下処理も含むと6工程になってしまいます。
お客様にはコパの高さまで合わせている修理(リペア)にご満足いただけたようで、笑顔でお持ち帰りいただけました。

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