SAPHIRの取り除きと長財布の再塗装

長財布をお持ちいただきました。ブラウンの色ですが、なんとなく色ムラがあります。

反対側も確認したところ、やはり色ムラがありました。

お客様によると「色ムラが目立ってきたのでサフィールの革クリームで補修しようとしたが、余計に悪くなった。」という事でお持ちいただきました。

反対側の色ムラは特に目立っていました。色ムラは簡単に治せそうで、案外難しい補修の一つです。弊社で革クリームを使ったお手入れをお話することはありますが、クリア(透明)クリームでの「保湿」をおススメしています。色ムラがひどい場合は弊社のような業者を是非利用してください。

革クリームは油分を含んでいますので、革に保湿効果があり、本革を長持ちさせることができます。しかし、弊社で施工する場合は一度油分を除去しなければ塗料の密着度合いが悪くなりますので、事前にイソプロピレンアルコールを使用して脱脂します。
お客様が塗られたサフィール(革クリーム)はひと拭きで色が落ちてしまいました。最近は手指消毒液にもアルコールが入っていますので、革クリームにアルコールの耐性が無いと、すぐに色ムラが発生しますのでご使用にはご注意ください。

表面の油分を取り去って、弊社で塗装し直したのがこちらです。色はお客様の記憶色などに合わせて微妙な調色を行っています。

色だけでなく、光沢の調整も可能ですので、今回は僅かな光沢に合わせています。

ブラウンといっても、どの色を強くするかで色合いは全く異なるものになります。今回は「ブラック」「イエロー」「レッド」に加えて、ほんの少し「ブルー」が入っています。そうすることで、色の深みが変わってきます。

お客様にお渡しする時が一番緊張するのですが、色合いも光沢もご満足いただけたようです。
今回の塗装は12回の重ね塗りで仕上げています。そのため、表面保護にも役立っています。敢えて革クリームなどでお手入れしなくても、良い状態を長く保つことができるのが大きな魅力です。