CHROME HEARTS長財布の表面リペア
クロムハーツの長財布をお持ちいただきました。傷みがかなりありましたので、新しい物を購入されることもご提案させていただきましたが、現在はこちらと同デザインは販売されていないという事でリペアさせていただく事になりました。どのように仕上げるかはお客様とのお打ち合わせが重要です。
お預けいただく事が決まりましたので、お客様のご要望を詳細にお聞きする必要があります。
背面には「擦れ」以外に「革の亀裂」も多く見られましたが、一番気にされていたのは表面革が無くなってしまった場所でした。
背面の「擦れ」をピックアップ撮影すると表面の色が無くなっているのがご確認いただけます。しかし、「擦れ」については特に問題なく施工可能です。
今回のご依頼の中で、一番重要なのが表面革が無くなってしまった部分です。その周辺は表面革の亀裂も発生しており、亀裂にも適度なリペアが必要です。
ブランドマークの下部も同様に表面革が無くなっているのがお判りいただけます。無くなった革の代わりに柔軟なパテを使って下地を作る必要があります。
柔軟パテで下地を作った後に塗装を行っています。曲面なので下地作りはかなり時間をかけて行っています。周辺の革の亀裂も処理しながら行ないますが、どちらかというと線が無くなりすぎると他の場所との違和感が出ますので注意が必要です。
もう一方の表面革が無くなっていた箇所も同様に下地を作って、周辺の亀裂が入っていたところもリペアが完了しました
「擦れ」は問題なくキレイに仕上がっています。この写真の方が上部の写真より近づいて撮影していましたので、その差が判りやすいと思います。
リペア完了後の背面です。無くなった革を作り込む必要がありましたので、お預かりする時点でかなりの日数をいただいていました。
いつもの事ですが、お客様にお渡しする時が一番ドキドキします。
多くの期間をお預けいただきましたので、その期待に応えられているかが重要です。
お渡しした結果、想像以上の仕上がりにご満足いただけたようで、お持ち帰り後にgoogleのクチコミにも高評価をいただけました。
Follow me!
