2021-04-26 / 最終更新日時 : 2022-06-25 knishikawa ブランドバック COACHショルダーバッグの色直しです COACHのショルダーバッグをお持ちいただきました。全体に色褪せと擦れで色が変色しているようです。 背面は汚れも多少あります。擦れはエッジ(端面)部分を見ていただけば、かなり色が無くなっているのをご欄いただけます。 擦れで色が無くなってしまった部分をピックアップ撮影したものです。底面は少し元の色が残っているようですが、おそらく元々の色よりも色が褪せてしまって黄色が強くなっているようです。 色直し後はこのように改善しました。よく「染め直し」と書かれているホームページを見ますが、繊維の着色を思い出していただくとわかるのですが、漬け込んで色を入れるのが、本来の「染め直し」です。バッグの場合は塗装や色直しが正しいのかな。と思います。弊社で行っているのは、そういう意味では「塗装」です。革専用の塗料を使っていますので、柔軟性があり、擦れにも強くなっています。 バッグの背面はこのような感じに仕上がりました。ショルダーベルトもキチッと塗装していますので、色が回復しているのがご覧いただけます。 ブランドタグは、この写真を撮影した時は塗装していません。写真を拡大していただくと、ブランドタグが少し黄色が強いと思いますが、この時点でもほとんど違和感はありませんが、最終的にはブランドタグも塗装してお渡しいたしました。お客様のご指定は、内側のブランドの刻印のある部分の色より「少し濃い目」というご指定でした。その場合、「濃い目」は少しブラックが強め。「薄く」はレッドが強め。という事をお客様にご説明しています。今回は「少し濃い目」をご要望いただきました。弊社では手塗りの塗装も行いますが、今回は手塗りとスプレーガンを使用したハイブリッド塗装です。特にショルダーベルトや本体のエッジ(端面)は擦れによる傷みが多く見られたため、塗装方法を変えています。状態によって、塗装方法を変えながら行うため、お預かり時間を多くいただく場合もあります。 Follow me!